合気道錬身会は養神館の塩田剛三先生の高弟千田務師範の指導する団体

唐津道場の岩本先生から、京都の武徳殿で行われた演武のレポートをいただきましたので、ご紹介いたします。

京都武徳殿演武体験記
昨年末、京都に於ける武術の殿堂にて、合気道の演武をお願いしたい旨の話が持ち上がり
空手道、居合道と各師範が招かれるなか当方にも合気道の演武をとの打診、依頼がありました。
平成24年1月17日(火)の午前9時から1時間程をかけて、日本の武道、それも
空手道、合気道、居合道を海外の方々に披露するというものでした。
海外の起業家、事業経営者の方々へ、日本の文化に触れる機会を提供する事により
自己啓発に役立てて貰う事を目的に企画されたものです。
日本の文化が脈々と息づく京都を舞台に計画が練られ、演武は京都市左京区の平安神宮
境内に建立された武徳殿にて催されました。
武徳殿は武道史に於ける貴重な建造物で、国の重要文化財指定を受けた建築物です。
この様な由緒ある建物を利用してのイベントです故、館内での暖房機器等安易に使用する事もできません。
身震いする位に冷え込んだ館内で演武を行う事となりました。
主催者側の、勝敗を求める試合形式の武道を避け、型の反復稽古に因り精神を練磨する
武道を紹介して、心の糧、啓発に多少なりとも役立てられる事を意図してのものでした。
演武を観覧された130余名のメンバーは武道にいたく興味を示され大変盛況のうちに
演武は進められ、又、和太鼓の演奏によるパフォーマンスも別途組み込まれ、
太鼓より発せられる強烈な桴の音は、その場の寒さを忘れさせてくれました。
空手道の型・約束組手の動きを目の当たりにし、更には居合道の真剣が空を切り裂く音を耳にすると、
身も凍る様な状況下でさえ暫し寒気を忘れてしまう程の緊張感を覚えました。
此の度、演武に参加して、心頭滅却の境地を僅かながらも体験できたような気がしました

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